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「覚えられない」の解決法

勉強あれこれ
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パソコン教室では日々
「何回やっても覚えられない」
「すぐ忘れてしまう」
という悩みをよく聞きます。

今回はその解決法について考えてみたいと思います。

はじめに

以前、韓国語を習っていました。
60代後半のとてもエネルギッシュな女性が講師でした。
彼女は、息子の日本留学と同時に自分も留学し、日本語を学んだそう。
勉強は授業に追いつかず大変な思いをしたけれど楽しいと当時のことを語っていました。
色々、学ぶことも多い先生でしたが
1番記憶に残っているのは
「覚えられない、できないなんてありません。覚えられるまでやれば、覚えられます。できるようになるまでやれば、できるようになります」
という言葉です。
その通りだなとクスッと笑ってしまいました。
でもこれは勉強の本質だと思っています。

まずは量

覚えられないと思っている人に1番足りないのは「量」です。
単純に勉強量が足りていない場合が多いです。
今、普通に読み書きしている言葉は、一体どれだけ書いたり読んだりしてきたでしょうか?
勉強に限らずどんなことも積み重ねないことには定着しません。
3回やって覚えられないなら、5回、10回、30回、100回と覚えるための行動を増やしていくのが基本中の基本です。

思い浮かべて定着させる

勉強 = 机でする、教科書を読む、ノートに書く
と思っていませんか?
考えている時間そのものが勉強です。
頭の良い人はどこでも勉強できます。
勉強とは、そのことについて考えてる時間そのものなのです。
今日勉強したことを、寝る前にちゃんと思い出してますか?
朝起きた時に、昨日勉強したことを思い出してますか?
あーこんなことをやったなーと頭に思い浮かべるだけで、脳は大事な情報だと思って神経を太くしてくれます。

比べない

努力している人は、努力していることをあまりアピールしません。
それどころか、努力が当たり前になっていて意識すらしてないことがあります。

同じようにやってるのに、自分はできないと思っていても、そもそも同じではありません。
個人の能力が同じと仮定した場合、同じ授業や研修など受けたとしても、その時の集中力・前提知識・健康状態で全員違う結果が出ます。
勉強に関してなぜか
「普通は授業受けたらできるようになるのに自分はできない」
「1回で覚えられない」
と無意識に思っていないでしょうか?
皆さんが勉強ができると思っている人は、実は何度も繰り返し同じところを勉強しています。
本を読むのが速い人は、たくさん本を読むために速く読む練習をしています。
問題を解くのが速い人は、余った時間でたくさん問題を解いています。
つまり、一見1回で覚えているように見えて、実はたくさん復習をしています。

タイプ別「覚える・できるようになる」

授業をしていると「覚える・できるようになる」には2通りの人がいるように感じます。
A「覚えるのは早いけど、忘れるのも早い人」
B「覚えるのは遅いけど、一回覚えたことは忘れない人」
です。

Aは、若い人に多いような気がしますが、年齢性別にそんなに関係性はないかもしれません。
一度やり方を習うと、すぐできます。そして次の次くらいまではよく覚えていてできるのですが、1か月くらい時間が経つと「そんなことやりましたっけ?」くらいのレベルで忘れていたりします。
これは単純に「すぐできてしまったがために、その後繰り返さなかったせい」だと思います。
このタイプの人は「自分は勉強できるタイプ」と勘違いしていることがあります。授業で、課題などが周りより早くできたり、短期のテスト勉強などで良い成績をとるからです。
でも、ちゃんと理解が必要な勉強や学習内容が多い勉強は思っていたより成果がでないことも多く、実は勉強や仕事ができないと社会で評価されるタイプです。

Bは、なかなかできるようにならないため、最初の時点でかなり練習することになります。その代わり、年単位で覚えていたりします。
また忘れていたとしても思い出すのが速いです。
このタイプの人は、最初のうちは劣等感をもったり、心無い職場や学校で「できない人」と決めつけられたりしますが、頑張って続けていけば必ず挽回できるタイプです。
勉強では、特に年単位で300時間以上学習が必要な難関資格など向いています。
注意しないといけないのは、最初に間違った方法や勘違いをしてしまうと、修正が難しいです。なので、独学や我流の勉強はおすすめしません。
仕事では、経験を重ねるほどミスが少なくなり知識量が増えますが、勉強と同じく間違ったやり方は修正ができないので、きちんとした研修やマニュアルがある仕事が向いていると思います。

以上のことから「できているかどうか?できるようになっているかどうか?」というのは、実は短期間では判断できないのです。

勉強といっても、ずっと覚えておかないといけない、覚えておきたい内容と、その時だけ一夜漬けでもいいので覚えておけばよい内容があります。
本当は、内容によって自分の記憶度をコントロールできるのが理想です。
しかし、それはなかなか難しいことです。

自分がどっちのタイプで、勉強したい内容がどっち向きなのか?
もし、今の状態に不安がある人は一度整理して考えてみるのがおすすめです。

まとめ

できるようになっているか?覚えているか?の判断は実は難しいという話をしました。
現代ではスピード感が求められることが多く、即効性・短期間・すぐに・誰よりも早く・たった1回で…などのワードがよく用いられます。
勉強に限らず、ダイエットや健康などもです。
でも、多くの物事で大事なのは継続性のほうです。


だから、自分が今周りよりできてない、覚えられないと思っている人は決してできないわけではない、覚えてしまったらこっちのもの!と自信をもってください。
繰り返す回数は人それぞれです。どうぞ自分に合わせてカスタマイズしてください。回数も期間も、能力の優劣とは関係ないです。
努力と継続には価値があります。
ぜひ頑張ってください。

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